暴飲暴食を繰り返すのは自分の意志が弱いから?
- chietokuyama
- 8月26日
- 読了時間: 3分

暴飲暴食を繰り返すのは自分の意志が弱いからではなく、ストレスが関連していることが多いんです。「食べすぎてしまった…」「やめたいのにやめられない」そんなふうに自分を責めてしまうことはありませんか?
暴飲暴食を繰り返すと、多くの人が「自分の意志が弱いせいだ」と考えてしまいがちです。ですが、冒頭でも書いたように暴飲暴食には ストレスや心の状態が深く関わっていることが多いのです。この記事では、暴飲暴食の背景にあるストレスとの関係と、今日からできるセルフケアについてご紹介します。
暴飲暴食とストレスの関係
人は強いストレスを感じたとき、体と心のバランスを保つために「食べる」という行動で自分を落ち着かせようとすることがあります。
不安や緊張を和らげるために食べる
孤独や退屈を紛らわすために食べる
頑張りすぎた自分へのご褒美として食べる
こうした行動は、一時的には気持ちを落ち着かせてくれるかもしれません。けれども繰り返すうちに、「食べすぎてしまう → 自分を責める → さらにストレスがたまる → また食べてしまう」という悪循環になりやすいのです。つまり、暴飲暴食は「意志が弱いから」ではなく、「心が疲れて助けを求めているサイン」 と考えることができます。
暴飲暴食に気づいたときのセルフケア
暴飲暴食を完全になくそうとするよりも、まずは自分の心をいたわる小さな工夫から始めましょう。その具体例として下記を試してみることをお勧めします。
① 気持ちを書き出してみる
「食べたい」と思ったとき、その前にどんな出来事や気持ちがあったのかをメモしてみましょう。「嫌なことがあった」「疲れていた」など、背景を見つけることで「食べすぎた自分を責める気持ち」が和らぎます。
② 心を落ち着ける別の方法を試す
食べる代わりにできる「安心行動」を一つ見つけてみましょう。
例えば、
温かいお茶をゆっくり飲む
外に出て5分だけ歩く
好きな音楽を聴く
「食べてはいけない」と禁止するよりも、「他の方法で落ち着ける選択肢を増やす」イメージです。
③ 自分に優しい言葉をかける
「また食べすぎてしまった…」と思ったときこそ、「それだけ今、疲れていたんだ」「誰にでもあることだよ」と声をかけてみましょう。セルフコンパッション(自分への思いやり)は、悪循環を和らげる大きな力になります。
専門的なサポートを受ける
セルフケアで少しずつ楽になる人もいますが、暴飲暴食が続いてつらい場合は、専門的なサポートを受けることも大切です。カウンセリングルームWabisabiでは、「食べすぎてしまう自分」を責めずに気持ちを話せる安全な場所を提供します。また、暴飲暴食の裏にあるストレスや心のパターンを整理すること、セルフケアや「安心行動」を一緒に見つけるサポートを行います。一人ではなく一緒に乗り越えてゆきましょう。
暴飲暴食は、意志の強さや弱さで決まるものではありません。それは「心が疲れているサイン」であり、もっと自分を大切にしてほしいというメッセージです。もし「このままではつらい」と感じたら、一人で抱え込む必要はありません。カウンセリングルームwabisabiでは、あなたのペースに合わせて安心できるサポートを提供しています。小さな一歩からでも、心と体を大切にする方法を一緒に考えて進めてゆきましょう。
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引用・参考文献:
厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレスと食行動」
日本摂食障害協会(JEDDA)公式サイト







